奈良県議会議員 山下 力
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山下 力の日記
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2006年08月07日
議員心理と県民意識のズレ

 54年ぶりという臨時県議会がさる7月24〜26日の日程で召集され、無事に終了しました。なぜ「無事」なのか、と問われて的確に答えられないというのが実につらいところであります。6月定例議会の冒頭に提案された「三減案」(天理市、御所市、吉野郡の定数を現行から一減)が20対23で否決されたのに、臨時議会では「一増五減案」(天理市、御所市、宇陀市・宇陀郡、五条市、吉野郡の定数を現行から一減し、生駒市の定数を現行に一増)が全会一致で議決されたのです。県職員や少なからずの県民から「どうなってまんねや」と尋ねられても県議会議員の誰もが答えに窮するにちがいありません。
 最終段階で「県議会定数等検討委員会」に服部委員長からたたきのための私案として示されたのが「一増五減案」でした。検討委員会で、この服部私案をもとにして、過疎地指定を受けている吉野郡・五条市・宇陀市郡の定数に配意すべきか否かの論議がなされ、その結果、過疎地の定数一は民意の反映という問題が多いこと、ただし、吉野郡の現行定数を現行のニに据え置いて「逆転区4ヶ所」の解消を図る、また、生駒市の一増は喫緊の課題ではなく財政上の観点から定数を据え置く、としたものです。
 そもそも自民党の多数派は,二ヶ所の「特例区」も含めて現状維持を図ること以外に方針を持っていなかったのです。どんな改訂案もまとめさせないということで、6月議会で当初の「三減案」にも議員総会で自主投票という無責任な対応をしました。「新創なら」も現状維持を策していました。天理市と御所市で現職議員を抱えているというお家の事情もあってのことですがあと一つ邪まな思惑があったようです。昨年の県議会議長選をめぐっての約束であったという「川口議長」の実現を自民党多数派に迫っていました。自民党多数派にいつも以上に密着していました。
 しかし、”策士策におぼれる“のとおり、「三減案」をめぐる各派の討論で「新創」の中村議員は「われわれは検討委員会の段階から『一増五減案』がベターであるといってきた。『三減案』には反対である」と述べて勝負はあったのです。自民党多数派も「新創」も臨時議会は頭の片隅にもなかったのです。秋本議長を支持する私たちのグループは自信を持って臨時議会を要求し、「一増五減案」を新たに提案したのです。6月議会で「三減案」に反対した二人の議員から「一増五減案」には賛成するとの硬い意思表示をえていました。派内でもめにもめている「新創」の”たこおどり”を楽しんでいただけであります。報道関係の関心も高まり、県民世論は一斉に「わが選挙区の議員はどういう態度をとるのか」に注目が集まり、その結果が「全会一致」の議決であります。 
 今回は秋本議長のゆるぎない決意が勝負を決しました。その決め手は、やはり情報公開でした。少なくともこのような重要な委員会は報道関係者に公開し、さもなくば有識者等第三者による機関に検討を委託することです。現に今回の「定数等検討委員会」でも第三者委託が冒頭で提起され、多くの賛成意見があって、次の機会には是非とも実現できるよう努力しようという申し合わせをしました。

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