奈良県議会議員 山下 力
トップページ
プロフィール
メッセージ
活動レポート
Rikky's Diary
山下 力の日記
【バックナンバー】
2006年11月07日
責任のとりかた

 高校で必修単位になっている世界史の「必修逃れ」が世間を騒がせてきました。大学入試を目前に控えた受験生にとっては”寝耳に水”の出来事で、まったくのところ”冗談じゃないよ”というものです。安部内閣が教育基本法の改正を最大の課題に据えている国会でもおおいに論議を呼びました。
 全国で、私立226校・公立314校、計540校で83,743人の高校生の履修漏れのあることがあきらかになりました。はっきりしていることは、高校生にはいささかの責任もないということです。世界史が必修科目になっているところは極めて少ないのでは、とおもいます。さすれば高校側としては、世界史を必修とせずに日本史、その他教科との選択制度として履修させようというのは自然の成り行きであり、文科省も想定内のことであったのではないでしょうか。文科省の脇の甘さが問われるところでしょう。しかし、この責任はあげて学校にあり、校長の独りよがりの裁量権の問われるところであります。
 すったもんだの末に、与党がかたくなな文科大臣を押し切って、「特例措置」としての救済策をうちだしてこの異常事態を収拾しようとしています。補習の上限を70回(一回50分)とすること、全授業時間の3分の2以上の出席で単位取得を認めるという校長裁量権を活用すれば50回で対処が可能ということになっています。これで、めでたしめでたしなのでしょうか。
 今回の「世界史必修逃れ」は、決してうっかりミスなどではなく、確信犯による恣意的行為であります。わが県は私立東大寺学園だけが違反していました。全国の公立高校の90%が文科省の指導要領に従ってきました。尻切れトンボの曖昧な結末は国民を納得させることができません。責任の所在をはっきりさせ、ケジメをつけることです。文科大臣の主張していた“つりあいとバランス”はどうなるのでしょう。これまで「文書訓告処分」「厳重注意処分」を受けてきた先例があり、また、責任を一身に引き受けて自死した校長もでています。この際、「必修逃れ」した公立高校の校長には「懲戒処分」相当の、そして私学には私学助成金の二割カット程度の措置がひつようでは、とおもうのですが。

次の日記へ 前の日記へ